新幹線の中で70を超える弾性が焼身自殺し、
巻き添えで女性の方が亡くなる痛ましい事故がありました。 その後の報道では、月々18万円貰っていた年金が12万円になり先行きを悲観していたという記事がありました。 
 6万円も減額して、暮らしていけないと悲観した、、、、

この事件から二つの事を考えたいと思います。 
1.年金が減る 
この方は酒場を巡る流しや、様々な仕事をやられたようでしたので、厚生年金基金あるいは企業年金の6万円分が支給開始後10年を経過し終了したと思われます。
退職金を年金で貰われる方や、基金の支給保証期間が定められているケースでは、ある期間後には年金が減額することになります。 
昨日まで10年間支給されていた年金が月々6万円減ったらショックを受けます。 6万円減らした生活に移行するには数年かけないと準備出来ません。
12万円の範囲で暮らすために、長く暮らした土地を離れる必要があるかも知れません。出来るのかと問われれば、今も孤独だとしても知らない土地に行くことは躊躇しますし、時間が必要です。 
 この機会に、ちょっと自分の年金を見てみましょう。 
 2.特殊な話か? 
この方は減額後も月々12万円の年金が支給されていました。 基礎年金(国民年金)が満額の6.5万円だとすると厚生年金は5.5万円貰っていたと思われます。 
平均的なサラリーマンの厚生年金の月額は8.6万円ですが、多いのは7万円くらいではないでしょうか、一人暮らしの場合月々の年金額は15万円であり、中央値でも13.5万円くらいだと思いますので、12万円が特別低い特殊な例とは言えません。 
特に恵まれていないとは言えない、もっと厳しい状態の人が沢山折られるという意味では、深刻な問題提起です。
老齢夫婦二人の平均像 支出27.5万円、年間330万円。年金21.6万円(6.5X2+8.6)、年間260万円で年に70万円の赤字ですが、一人で暮すより調整できる幅があるように見えます。 
年間70万円X30年=2100万円、インフレを考えると3000万円欲しいですが、、、、 家のローン、子供の学資ローン、車のローンで退職金を使い果たし、子供はフリーターですと、後20年は働かないといけません。