アマリリスとアイリス
さて、アイリスはギリシア語で虹を指すイリスに由来する言葉だそうですが、ここでは例のアイリスオーヤマ社長の大山健太郎氏が日経新聞に連載している私の履歴書②から引用します。
経営するグループ企業社員の震災直後、通信網が壊され連絡できない中でのの活動です。少し長いですが、、、
「宮城でホームセンターを運営するグループ企業大伸は、震災の翌日から独自の判断で営業を再開した。電池や毛布、コンロなどを求め、被災者が店頭に押し寄せたからだ。店内は停電し、商品も散乱している。店員たちは入り口で必要なものを聞き、暗く混乱した店内から探しては売っていた。手持ちの現金がない人はノートに名前を書いてもらうだけで手渡す。代金は後に全額戻ってきた。 気仙沼店では寒さの中を並ぶ客に暖房用の灯油を一人10リットルまで無料で配った。まだ電話が通じておらず、本社と連絡が取れていない。居合わせたテレビの取材に店長はこう語ったそうだ。「クビになるかもしれません。それでもいいんです」 引用ここまで。
流されたり、水浸しで使えなかったり、手持ちの現金も無いなかで、まだ寒い東北の3月に困りきった人がホームセンターに必要なものを求めに来る。
電気もなく、商品が散乱した、危ない店内に店員が必要なものをさがす、金のない人には名前を書いといてくださいと必要なものを渡す。
灯油を求めた長い列の人々に公平に対処する方法は、一人一人に最低限の量を無料で出すしかないと腹をくくる。
地獄に仏とはこんなことを言うのでしょう、夫々に仏が降りてきたとしか思えません。
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