藤田 嗣治(ふじた つぐはる)の作品展が渋谷文化村でありました。
「乳白色の肌」の裸婦とおかっぱの自画像で好きではない画家の一人でしたが、TVの展示会の紹介を見て子供の絵が多く展示されていることに興味をもち見に行きました。

交流のあったモジリアーニ、ルソー、パスキン、キスリングも展示されています。今回の展示でもキスリングとは相互に大きな影響を受けていることが伺われ興味深いです。しかし、フジタの白の使い方は独自なものと言えると思います。
パリ陥落直前に日本に帰国、陸軍美術協会理事長に就任し戦争画を書きます。戦後戦争協力者と批判され失意のうちにフランスへ渡り、以後日本に戻ることはなかった。
晩年カソリックの洗礼を受けています。
今回の展示会にはパリの職人の働きを子供の姿に換えて小さな板に書き込んだ作品が多数展示されています。油彩ですが細い線も緩みなく書き込んでいます。
強い意思を示す子供の顔とそのしぐさは印象的で、後年の日本人画家にも影響を与えたと感じます。
理想のアトリエとした暖炉や家具まで作りこんだ1メートルに満たない小さな模型、小さな板のキャンバスの子供、そこに何を求めていたのか興味深い。
乳白色の肌の作品の絵葉書が無いのは残念です。白使いが水彩自画像だけなのは残念。
絵を観終わったら、カフェテリアで一休み。

文化村多彩な催しがあり、時々チェックしては如何でしょう。
人ごみを通らないと、たどり着けない問題はありますが、、、