定年の数年前に役職を取り去り平社員にする、役職定年期間があります。 老後資金の貯め時と言われる50代ですが、恐ろしいのは年齢によって役職を無くす役職定年制度の存在です。
まだ60歳定年の会社が多いと思いますが、その数年前から役職を外し、役職分の手当て削除する役職定年制度、管理職からまた平社員に戻らせ、給料が減額されます。 従業員1000人以上のほぼ半分の会社で規定化しているそうですが、制度が明文化されているのは80%程度で、残りは慣行により運用されているそうです。 知らなかったけど、いきなり適用される人もいるのかもしれません。
役職定年後も給料が変わらない会社が16%もあるそうです。責任の重さが変わることを考えると大変恵まれたレアケースだと思いますが、ほとんどの方は減額されるようです。 ライン職からスタッフへ、出向・転職・配置転換など職場が変わることも少なくありません。

現場やスタッフ作業から離れて久しく、若手や女性よりも効率悪く働き、能力の衰えを実感することになるかもしれません。また、上司が元部下や後輩でしょうから働きにくい面もあるかもしれません。 昔と今では、また職場によって、其々違った形の成果・結果が求められますので、環境の違いによるストレスも大きくなるでしょう。
しかし、あと数年すれと、この会社からは出て行かなければなりません。また、一からやり直すのですから、今までの錆や、ゼイ肉を落とし新たな筋肉をつける数年間の良い準備体操期間が持てたと考えて、ここでの役割変換に明るく対応しましょう。 この期間を利用して、伸ばしたいスキルを磨く、若い人とのコミュニケーション力を磨き定年後の再就職に備えましょう。 肩書が無くなり、腐ってしまい投げやりな態度をとって評判を落としても得になることはありません。身近で見ている取引先に再就職することも夢ではないのですから、、、
再就職がかなわない場合でも、この会社の人たちとはもう会うこともほとんどなくなります。上司や同僚であった貴方と食事やお酒を飲んでいた人も、無職で愚痴をこぼす人を慰めるために時間を割いてくれる奇特な人はいません。
丁度、役職を持って忙しく活躍していた貴方がそうであった様に、、、、