町の史跡
市内のあちこちにも単純な土塀の跡が残ります
下総小金中野牧跡(捕込)(しもうさこがねなかのまきあと(とっこめ)) 最初の四枚の写真は捕込場の跡地で、平成19年2月6日に国史跡に指定されました。
江戸幕府が軍馬需要をまかなうため、直轄して設置した小金牧の1つの中野牧の遺構。
捕込は、野馬を追い込み、捕らえて選別する施設で、捕えられた野馬のうち、三歳馬は乗用に養成されたり、周辺の住民の労働力を荷うものとして払い下げられました。
それ以外の馬は再び野に放されましたが、この年に生まれた当歳馬については他の牧の馬と区別するための焼印が尻に押されます。
焼印は牧ごとに印が決まっており、中野牧は千鳥の印。
なお、野馬の売払い金は少ないながらも幕府の安定した収入でした。 年に1回行われた野馬捕りで、周囲の村々から集められた勢子がここに野馬を追い込みましたが、その様子は勇壮だったようで、江戸からも多くの見物客が訪れる人気の年中行事でした。
中野牧の捕込は小金牧の中で、唯一現存しているもので、元は三区画ありましたが現在一区画がそのまま残っています。
厄介者
運よく逃げ延びたり、放された馬は食つなぐために、農家の畑を荒らします。また、暴れん坊だったりするため農民は畑や子供などを守るために土塁を築きました。この名残を市内のあちこちに見ることが出来ます。
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