退職後、自由な時間がタップリとれるようになって、やりたいことも沢山あるのに、体力が足りない、体が言うことを聞かない。 
お金はちょっぴり余裕があるけど、老後が心配なのでお金を使えない。終活への備えだ。 

平均寿命は男性が約80歳、女性は86歳。一方健康寿命は男性70.4歳、女性73.6歳と言われています。
生活に人の助けを必要とする最後の時間が、男性では10年、女性では13年くらいあるようです。
この終活期間の費用が心配だからお金も出来るだけ使わないでおきたい。 
 65歳の方の平均余命は男性が19年、女性では24年ですから、上の平均寿命から計算した、人の助けが必要な時間を差し引くと、65歳で退職後の健康で元気な健康寿命は男性で9年女性で11年と計算できます。 
定年延長再雇用など利用して65歳まで頑張って働いた後、自由に健康で好きなことが出来る期間は男性で74歳たった9年間、女性で76歳11年しかありません。 
今、健康でも、70歳を境にガクッと体力が落ちていくようです。 体が動いて楽しめる事も少なくありません。 
 健康あっての活動 山登り、海外旅行、スキー、シューバーダイビング、ゴルフ、野球等々健康な体が有ってより楽しめます。 
定年後に自分でやりたいこと100を書き出してみては如何でしょう。 
ケニアの夕日を見る。野生のキリンと像とライオンを見る。マチュピチュを見る、オーロラを見る、富士に登る、屋久島の杉を見る、敦煌を、パリを、ローマを散策する。 
100の多くは資金面、家庭の問題で無理と出来ない事の方が多いと思います。 でも、体力や健康の問題で出来なくなる事が徐々に増えてきます。 
夫婦で9年間、奥さんは更にお独りで2年間、活動的な事を楽しめる期間です。 退職後9年間夫婦でやりたい事・やってみたい事をご夫婦でスケジュール化してみるのも良いと思います。 
お独りで楽しむとしても、体が動かなくなってから「やっとけば良かった」「体が言う事を聞かない」と嘆いても、体は完全には元に戻りません。 
体力を必要とする100の書き出しテーマから、スケジュールを決めて楽しんで行きましょう。 

 自分の状態を知る 
誰でも統計情報のように、平均的な生き方をするわけではありませんが、逆に特別健康寿命が長くなることもありません。 
ガン、心臓疾患、脳血管障害、肺炎、老衰という病気の原因のトップ5や事故などでいずれ亡くなります。 自分で出来ることで、寿命を長く出来ればラッキーであり、やりたいこと100リストの消し込みも進みます。
定期的に健康診断を受けて、病気を早期発見し、早期治療するのが最も効果的な長寿対策です。 また、主治医を持ち体の変調を相談できることも、病の重症化を防ぐ方法です。 
誰でも、病気になる可能性はあります、手遅れにしない、ならないで命を落とさなければやり直せます。 定期的に健康チェックをして自分の状態を知ることが大切です。 適度な日常的な運動を取り入れ、健康寿命を1日でも長くしたいものです。 

 終活ここではお墓やお葬式など後始末ではなく、終りに近い限られた時間を活かすことを考えたいと思います。 
誰でも、健康面で自立した生活が困難になり、誰かの助けが必要になる期間があります。 
平均的には男性で10年間、女性で13年間と短い期間ではありません。 この長い期間を、周囲に愚痴を言ったり、不満や恨みを抱いて過ごしたりすることでなく、誰かの共感や小さな賞賛、感謝をもらえる何か楽しいことに熱中したいと思います。
パラリンピックで大きなハンデを抱えた人たちが頑張っているのを見ました。また、進行性の病で徐々に動かせる範囲が少なくなっているが気丈に腕を磨く人を見ました。
出来ない事を考えるのではなく、出来ることして楽しむと教えられます。 

65歳からやりたいこと100の内3分の1くらいは体が十分動かせなくても楽しめる事を入れておいては如何でしょう。俳句、静止画、手芸などが浮かびます。同好の士と感想や意見の交換が出来れば一層楽しく励みにもなると思います。
また、ネットを利用した対戦ゲーム、ブログなどのSNSに自分の考えを発言したり、作品の発表したりすることも出来ます。 
退職前の体が動くうちに習い始めても、10年間続ければソコソコの腕前になれますので、その後も長く楽しめると思います。 
SNSを英語やその他の外国語で公開するために語学を習うのも楽しいのではないでしょうか。語学のような終点の無いテーマを学び続けるのは知的好奇心をず~っと刺激できますし、ペンパルを見つけてメール交換するのも楽しそうです。