いよいよ3月の権利確定日が近くなりました。
どこで売るべきか、確定日前の高値を狙うか、配当を確定して、円高が進んでいるので修正発表が見込まれる5月10日前後まで待つか、銘柄ごとに事情が違うので難しいところです。

ある銘柄に買いたい人が増えてくると株価が上がる、株価が上がれば売りたくなる人も増える。
逆にどうも下がりそうだから、早めに売ろうと考える人が増えると株価が下がる。

各企業の財務や研究開発、売上げ、為替の影響など内部情報を除く多くの情報を、ものすごく研究している人がいます。
政治や経済の動きまで追って理詰めで研究する、いわゆるファンダメンタルで勝負する方々です。

一方で、ファンダメンタルを研究する人は沢山いるので、どんな情報による影響も既に株価に織り込まれているという言い方を聞きます。素人が多少研究しても、経営者に面談して状況を確かめる機関投資家の情報には比べ物になりません。
しかし、機関投資家が毎日のように企業の経営幹部に会って、仕込んだ投資信託が多くの場合日経平均の伸び率にかなわないので、日経平均のETFを買った方が手数料、管理量の分だけ得だという意見も有るほどに、ファンダメンタル投資も絶対ではありません。

江戸時代の米相場のころからある格言や日々の株価を追ったチャート分析などのテクニカルで勝負する方も多いようです。しかし、相反するような格言もあり、悩みは深まります。
後から見ればどれかの格言にマッチしますが、明日、明後日やこれからひと月に適合する格言を選ぶのは、相当難しい話です。

株式投資の多くの意見は
絶対の勝利方程式は無い。もしあれば、皆がそれを使うので絶対ではなくなる。
株と債券の価格は逆の動きをする。
為替の影響を下げるために、外貨の資産を持つ。
資産を株、債券、不動産、外貨建てに分けて所有比率を分散し、年に一度バランスの良い形に売買により調整する。
(これに関する面白い話は、昨年の株価上昇でも多くの年金基金などはあまり大きく儲けられなかった。理由は株価上昇で保有資産のバランスが崩れたので、早い時期に売ってしまい、金利に低い国債に換えてしまったため。もっと早く公的年金が株保有比率を変えていれば、それに追従して、もっと大きく儲けられたようです。)
つまり、分散投資すれば資産を確保できるという話です。しかしそれには分散できる程お金があることが重要なようです。

少なくとも私には円が無いお話でした。