円高を土地との関係で説明
お名前を三国さんとしか覚えていないのですが、Webの記事の紹介です。 

円高で農作物を安く輸入 =海外に耕地用面積を中長期の間買うこと
円高で工場を海外に移管 =海外に生産用地面積を中長期の間買うこと
輸送・通信費も大きく値下がりしているので、距離の問題は相対的に大きくない 。
土地の輸入が増えているので地価は下がる 

私も付記すれば 
円高で木材を安く輸入  =海外に山林用地を中長期の間買うこと
木材の生産効率の高い土地を海外に長期間買っているので、国内の森林は荒れる。

負債の状況についても、判りやすく話してます。  
かって企業は超債務超過でも、
   設備投資に向けていた =企業はお金を使い、家計は貯める人だった 
数字上の評価が求められるので、黒字でも相対的に稼ぎの悪い事業は整理
   企業の設備が余った   =企業も借金を返し、お金を貯める人になった 

100年200年もつ立派な家を建てたら、どうか(三国氏の主張した経済再生策) 
円高で農産物を輸入することは海外の土地を買っていることだと考えれば、彼の地では、その収穫物には手をつけず地主である日本のもので、ここで働く人、農民は収穫や水やりなどで働き、賃金を貰うことで経済が回っている。 

日本国内では都会に住み、農作物を輸入する人にはお金が回りますが、地方で農業に従事する人、日常品を売る地元の商店、農機具メーカー、肥料、種、ビニールハウスの材料を売る人はヒマになります。
長い時間この状態が続けば、農地として持ち続けるより、宅地か工場用地に売って都会で働くことを考えるでしょう。 

30年で建て替え必要な今風の家でなく、3代以上の世代も利用できる立派な家を建てる。
空き家問題、虫食い所有権土地問題の解決につながり、DXの進化によって集合!よーいドン!の集団業務体制の重要性も減るので、外部の雑音を気にしない、子供の世話をおばあちゃん、おじいちゃんに頼める広いスペースも意味あるかもしれない。

テレビ番組で見たイスラエルの領地拡大戦略は、
恐ろしいスマートなものでした。 
ヨルダンに進出後直ぐに撤退したが、進出している間に椰子の畑をブルドーザーで成木は根こそぎ倒し、若木は持ち帰った。また、井戸を40本以上破壊したとのこと。
倒した成木は10年の歳月をかけ育てたもので収穫を得るまでには整地、石取り、水遣りなど大変な苦労したそうだ。
収穫目前に何も無くなった農民は数年間収入が無いので、食べるものは無く、難民になるしかない。
イスラエル軍は15年間隔でこの地に侵入、その間の農民の苦労を無に帰させた。 
希望に満ちた時間を無にする。勇気を振り絞って苗木から育てても10年後に再び蹂躙されるという恐怖で耕作意欲を減退させる戦略は汚いが、効果的。

農業は水や人を定置化させる深い意味がある畑、木々で水を保持する
定置化して子供が生まれることが再生と持続可能な地域を創り上げる。 

日本では円高が農地、山林、海を荒らしてしまったと言える 
地域で収益を上げるサイクルが途切れると建て直しは難しい、企業経済も大事だが、時間がかかる山や畑や水の豊かさ、芳醇な海を守ることは更に大事。