ソフトな話
通勤電車ではスマホで音楽を聴きながらゲームをして、メール、SNSやYouTubeを見ているのでが8~9割がたいます。スマホの機種は様々ですが、同じアプリならゲームの仕方やSNSの使い方は同じで機種に関係なく楽しめます。携帯のアプリでもパソコンでも利用できる様になったアプリもあります。 有名なゲームアプリなら課金されても夢中になって利用する人もいます。また、公共乗り物やコンビニの支払いもスマホで利用でき、スマホメーカーや機種に関わらず、同じアプリが使えます。 Apple製スマホiPhoneのアプリはアップルストアから、AndroidスマホのアプリはGoogleストアからダウンロードすることになります。スマホのほとんどはアップルかAndroidになり、WindowsPhoneもありますが、とても数は少ないです。かっては通信方式の違いがあって携帯会社毎の独自アプリを使い、ドコモの便利なアプリもKDDIには無い、あっても使い勝手が違う問題がありましたが、今はそんな問題はほとんどありません。なぜなら通信方式の違い、機種ごとのコア数などのハードの違いがあっても、ごく一部のソフトを書き換えることでアップルかAndoridソフトを載せることが出来て、アプリから見るとハードの違いを無視できるようになったからです。 パソコンのソフトウエア構造の仕組みをスマホに応用したことによります。現在パソコンではアプリを利用するために大きく3種類の基本ソフト(OS)があります、AppleとWindowsそしてLinuxです。アプリメーカーはこの3種のOS上で動くようにアプリを調整することで、世界中のパソコンユーザーに使ってもらえることが出来ます。 スマホの場合もアプリメーカーはiPhoneとAndoroidのOSに対応さえすれば、世界中のほぼ全ての人にアプリを使ってもらえます。パソコンのApple、Windows、LinuxそしてスマホのiPhone、Androidが標準でこのメーカーがフォーマットリーダーです。そして、世界中の情報にアクセスできるブラウザーも重要でApple製品にはSafari、WindowsマシンにはMicrosoft Edge、Andoroid製品にはChromeが標準的に使われています。この標準的がデファクトスタンダードと称され、提供者がフォーマットリーダーです。SNSでユーザーと表現や作者の垣根がないFacebook、Instaglum、YouTyubeという場の提供者もフォーマットリーダーです。 我々日本人にとって見逃せないのは日本のメーカーが出てこない事です。AppleストアやGoogleストアに乗せて売れれば手数料をとられます。Googleの検索データを分析すれば強力なマーケティングツールになります。何故、日本のメーカーはこんなおいしい商売が出来ないのでしょう。テーブルゲーム、パソコン、パソコン通信、始まりの時期では日本メーカーもトップ集団に顔を出していましたが、今や跡形もありません。どうしてもSonyや任天堂のようにサービスとハードをくっ付け一体製品化させないと落ち着かないようです。 私の推論ですがコロナウィルスは猛烈なスピードで変異を繰り返し、前時代株は新株に淘汰されていきます。シリコンバレーでは20年前でも1000に3つの成功と言われ、99.7%は失敗する社会でした。 日本ではとても99.7%の失敗をとやり直しを認める社会ではありませんので、小さい成功者が部内や社内で守りに入り、財務力のあるメーカーは成功をマネすることで新技術を抱え込みました。失敗は許されないので、数少ない成功は抱え込む、ラグビーで言えばノットリリースの反則ですね。自分よりうまく使える人がいる、もっと有益な使い方がある、切り口を変えることが出来る、アイデアを素早く変身することが必要だと思います。 20年前にサンフランシスコのMach.COMという会社を訪問しました。出会い系の運営会社で日本の機器メーカの依頼で調査に行きました。この会社は検索ソフトエンジンをEコマースの会社に商品検索用に販売し、大きく変身しました。特殊なものが、その場の人では思いつかない機会を得てデファクトやフォーマットリーダに変異するのだと思います。
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