中国武漢は大学や専門学校が多く、地方政府がレザーなど光関係のベンチャー企業を支援していたので、10年以上前だが一度訪ねたことがある。
武漢はロックアウトされ住民の移動は禁止、青果市場を白衣の集団が消毒除染作業する映像から、ただならぬ状況に陥ったことがわかった。
コロナ禍が始まっていた。
当時のアメリカ大統領トランプ氏は『チャイナウィールス』と叫んだ。

TV中継中に爆発があり、建物が白煙を上げた。大量な放射能を帯びた粒子が上空に舞い上がり風に乗って広くまき散らされた。一部は名山筑波山に当たり方向を変えて群馬県のシイタケを汚染した。
放射能汚染だった。
落ち葉や表土は集められ、大きな黒いプラスチックの袋に詰め込みあちこちに山積みされた。
韓国では汚染食品として、今も日本産品を輸入禁止している。

大正の関東大震災の後、井戸に毒を入れているとして、流ちょうに日本語を話せない外国人(多くは朝鮮系)が殺された。なにかやられる前に取り除こうと考えたのだろうか。

戦時中、外来語の使用は禁止された、街中で外国人を見かけることが少ない日本で何を予防したのだろう。

目に見えないが、やがて人の命を奪う力を持つ『モノ』が知らぬ間に不特定多数の誰かの中に入り込む。消毒したり、洗い流したり、埋めたりしているが、『モノ』が見えいないので、あてづっぽうでとにかく、とりあえず除染している。

街中に監視カメラがあり、犯罪行動は監視されてますとして、犯罪発生を抑制している。多くのカメラは半導体メモリーに1日~1週間程度の期間保存して上書され、それぞれを配線するのは、手間と電信柱の利用権等のコストの関係でワイヤレスーネット化が進んでいる。5G通信網が発達すればリアルタイム行為監視力は各段 に向上するだろう。

危険なある『モノ』に感染し、侵されないように、予め除染するのだが、何しろ『モノ』は見えない。 SNSの中では、トランプ流のチャイナウィールス断言や大正震災の外国人の犯罪デマなどは真実な情報として共有され、『モノ』情報の正否は問われず拡散される、言った者勝ちである。

誰でもが根拠なく『モノ』にされることもあり、小さな違いを執拗に攻撃されることもある。
小さな違い?髪の毛、肌、臭い、言葉、傷害、遅れ、ミス、宗教、信条、信念、言葉使い、、、、 目に見えるもの、目に見えないもの、内面の表現までなんにでも違いがあり、『モノ』の対象になり得る。

ばい菌、ウィールスや放射能は目に見えない、また人は自分や仲間が受けた仕打ち、同胞の悲惨な歴史的屈辱を忘れられない。他人への妬みもぬぐえない。
心配事や怒りを、なにか予防し、取り除かないといけないが、
その『モノ』を誰が、どう決めたのか冷静に見定め、正しく予防しよう。