私はパートで週1度、東京駅近くの会社に通っています。 コロナが怖いのと出来るだけ座りたいので、早朝に出かけます。東京駅のすぐ前に大きなビルを建てていますが、ちょうど作業員と職人さんが現場に入る時間と重なります。
気づくのは、サラリーマンならとっくに定年を過ぎたと見える年配の作業員が多い。考えられるのは
特殊な技能を持っているので、その作業については様々な現場で引っ張りだこ
こんな大勢の作業員の履歴書をとって年齢確認していない
下請け、孫請け会社では、頭数をそろえるのが大事
なんて失礼な事を考えてしまいますが、体が続けば働き続けることが出来る皆さんを見ると羨ましい。
役職定年、リストラ、子会社転籍、単純作業への配置換えなど、大多数の中高年社員を腐らせるサラリーマン稼業、ヒラメのように上目遣いでびくびくと上の様子を伺う。
これに比べ、腰のベルトに七つ道具をぶら下げ、弁当と大きなペットボトルが入ったリュックを背負って颯爽と歩くお爺さん。

早朝のニュータウン方面から都心に向かう電車の中では、大きなリュックを持ち安全靴を履いた上品な紳士も見ます。大きなリュックにヘルメットを入れて現場に向かう工事、作業現場の監視員だと思います。
ニュータウン​には高級戸建ての立派な建物が沢山建ってます。上品な紳士は定年退職したもののローンがまだ残っていて返済のために働いていると勝手に思っています。 夏場の炎天下や冬場の氷雨など決して楽な仕事ではありませんが、働かなければならない様々な事情があると思います。
親の介護、家族の病気、子供の就学など予期せぬ費用を捻出するために、日銭を稼ぐ。何時、誰がそんな環境になるかわかりません。颯爽と現場に入るお爺さんを見ると慣れ親しんだ仕事を長く続ける価値を感じます。