偉そうに世界を考える
トランプ氏が依然として強い影響力を示している。プーチン氏は生涯王に止まる趨勢である。習氏は毛沢東に並ぼうとしている。強力な国力を持つ国それぞれで、英雄が産みだされ帝王になっている。高度なAIによる作られた個人情報、ロボットが拡散するフェイクニュースに繰られ、何が真実なのかは巧妙に見えなくなっている。これ等の国や日本で唯一確かなことは、持つ者1%の人々の資産は、90%の下位人の持ち分と一緒あるいは超えるということ。共産主義の中国とロシアで超ブルジョアが産まれいて、世界中に土地や住宅、水源や資源の採掘権利を買い漁っている。どの国も下位の貧乏人は喰うだけで精一杯、競争力の基である高度の教育は受けられず、代々その位置から抜け出せない。富める者から豊かになろうとした中国でも、富める者だけが富める、世界標準に陥った。一方の出世階段、共産党内での活躍も、国の中で権力と収入を得る重要な道だが、日本の政治家のように世襲もしくは相当な資産がないと高度な教育を受けたり、海外留学して共産党内で出世するのは夢のまた夢である。中国の共産党もアメリカの共和党もその体制を維持しようとする保守勢力を代表し、その体制を保護し維持するために活動している。だから民衆は、この保守勢力を懲らしめるポーズをとる英雄の台頭を許し、すがり、熱狂する。私の友人は船橋の東武デパートの地下、デパ地下で志位さんと出会い握手をしたと喜んで話をした、皆で「この辺りで、東武でおかずを買うのは、お前と志位さんだけだ!」と騒いだ。志位さんにとって、庶民の暮らしと接するのは、精々船橋一のデパ地下であろう。ベルラーシはパレスチナから旅行者を受けいれ、ヨーロッパ入国への道を提供しているが、EUは無責任な行為と批判して入国できないよう国境に兵隊を配置している。イスラエルはパレスチナ人居住地区の畑をブルドーザーで掘削し、住民が飛散した地域に自国民を入植させ、高いコンクリートの壁を作っているが、これをEUは非難しない。だが、絶望的なパレスチナの若者のEUへの入国は許さない。どこでも、英雄の出現を望んでいるが、どこかの英雄は、どこかに悲惨な貧乏人や難民を産み、憎しみの連鎖は拡大していく。
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